先日、伝兵衞堂さんの薪ストーブイベントのなかで、
薪ストーブをよりよく使うための、建物のプランニングセミナーを依頼され、
喜んで馳せ参じてきました。
師走の忙しい時にも関わらず、多くの方にご来場頂きうれしい限りでした。
・折角薪ストーブを入れても暖まらない。
・それどころか、薪ストーブを炊くとスースーして不快になる。
そんな話を度々きいていて、
設置場所や建物の断熱/気密性能との関係が置いてきぼりになってるなぁと感じていたので、
熱や空気の動きを簡単にご説明して、
設計者や施工者とユーザーさんの一助になればと引き受けました。
今回のセミナーは、開催直前にお引き受けした事もあり、
ブログやホームページでの告知が出来ず、
以前お問い合わせ頂いた方へ、メールでのご案内となってしまいました。
こういうセミナーの「いきなり開催」(笑)という事も年に数回ありますので、
「メールニュース希望」と
メールをいただけましたら、
イベント情報や住まいに関する情報を、不定期ですがお送り致します。
セミナーの目的のもうひとつ。
針葉樹が燃やせる薪ストーブを導入したぞ!と聞いていたので、
そちらも興味津々。
意匠もカントリー過ぎず、モダンすぎずナチュラルでいい。
ガラス面が大きいので、ゆらゆらと燃えている火がよく見えて心地いい。
ネスターマーチン社という、ベルギーにある会社の製品で、
針葉樹(杉、ヒノキ等)を燃やしても、炉体に影響を及ぼさない燃焼方式を採用しているとの事でした。
一般的に薪ストーブで針葉樹を燃やすと、油(ヤニ分)が多いので広葉樹に比べて高温になりやすく、
不完全燃焼を起こし、ヤニが煙突に溜まると、
最悪煙道内火災といって煙突から発火することもあり、
焚き付け以外は広葉樹を燃やす事が原則です。
しかし、広葉樹の薪を探そうと思うと、日本ではなかなか難しい。
針葉樹であれば、製材所やプレカット工場に端材がたくさんあり、
薪の調達にもそれほど苦労しないと思います。
しかも、建築に使う材料の端材なので、既に乾燥済み。
バイオマス利用の観点からも、こういう機種が出てくると、
ぐっとお勧めしやすくなりますね。