年末から改装工事にかかっていた友人のお店「
旬肴 ひとしずく」が、
晴れて1/8プレオープン、1/10グランドオープンしました。
はじめは自宅兼店舗で相談を初めて足掛け2年。
その間には心が折れる決断もありましたが、結果的にはこの立地でお店を借りられたことが、
初めての開業ということも考えると、一番良かったのではと思います。
1/6から沖縄入りして、仕上げチェックをした上で、各部のチューンナップとディスプレイ、
オープン準備までを手伝ったので、無事オープンできて感慨ひとしおです。
賃貸物件ということと予算面から考えた上で、必要な部分だけの改修に集中しました。
特にこだわったのは、和食割烹には必須のカウンター周り。
熊本から取り寄せた杉の一枚板を設えました。
カウンターに立つ友人とお客さんの目線が合う様に、
また、まな板とお客さんの距離をある程度取るために、
カウンター内側の床を下げたかったのですが、
解体してみると計画通りに下げられない。
どうしようかと考えあぐねていると、友人が知合いのうつわ作家さんの所で見つけた、
チャーギ(イヌマキ)に脚をつけた棚を自分で作って来た。
これをカウンターに置くと、ちょうどいい具合に手元も隠れて、距離感も出た。
この棚がまた綺麗にできていて、まるでプロが作ったような出来映えにビックリしました。
カウンターバックは、「泡盛マイスター」でもある彼が集めたとっておきの泡盛と、
沖縄の作家さんの手作りのうつわで彩られています。
好きな泡盛と、美味しい料理を、美しいうつわで提供したい。
そういう彼の気持ちがぎっしり詰まったカウンターバックです。
とっぷり日が暮れると、周囲が住宅地なこともあり、
店が浮かび上がるように、優しい表情に変わります。
この立地、この建物だったから出来たことかもしれません。
このお店のオーナーである友人夫婦。
お互いにフォローしながらテキパキシゴトをこなして行く所を眺めながら、
ほんとに手伝わせてもらってよかったなぁ、と思った瞬間でした。
大阪仕込みの出汁のきいた料理を出す彼。
やわらかな物腰でリラックスできる雰囲気で接客する彼女。
空間は、やはりそこに居る「ヒト」で完成するんだと、
またひとつ勉強させていただきました。
沖縄に行かれた際には、是非立ち寄って下さいね。
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