先日の御蔵島自然学校、改修第1弾のレポートです。
御蔵島自然学校は、当初は環境教育系NPOの「
bridge」がプログラムに利用する予定で、
予算の都合から、当面の補修作業はプログラムスタッフと行うことになりました。
今回はプログラムに使えるようにする緊急補修作業と、
雨樋や雨水を排出する溝が壊れ、そこから雨水が漏れて外周りを傷めていたことから、
これ以上傷みを進行させないために、雨樋の交換と溝の補修、
長く機能していなかった雨水タンクの清掃を行いました。
しかし現場は人里離れた廃村の中にあり、
「里」と呼ばれる村の中心部と行き来している時間的余裕も無く、
建物に泊まり込んでの補修作業。
作業に夢中になりすぎると、食事の用意を忘れてたりする。
しかし、人里離れているからこそ、そこは自然のまっただ中。
オオミズナギドリの営巣地がすぐそばにあり、
明け方空を見ると、オオミズナギドリの大乱舞が見られた。
なかなか感動的なシーンでした。
今回の作業で一番ハードルが高かったのが雨樋交換。
現状では塩ビ製のモノがついていたのですが、
紫外線や潮風による劣化で、ぼろぼろになっていました。
どうせ交換するのならば、丈夫で環境負荷の少ないものにしたいということで、
タニタハウジングウエアさんのガルバ製雨樋「スタンダード」に交換しました。
素人によるガルバの加工に手間取るかと思いましたが、
さすがフィールドで活動するプログラムを行っているスタッフ。
器用ものぞろいで、「こんな感じで」と説明するだけで作業内容を飲み込んで、
部品を見ながら組み立て方を理解していました。
そして、出来は上の写真どおり。
プロ顔負けです。
溝補修や雨水タンク補修は、あまりに熱心にやったため作業写真無し。(笑)
環境負荷のことを考え、「現地にあるものでやろう」ということで、
その辺に落ちている石で溝補修。
長年の放置で見えなくなっていた溝の底に、
平たく加工された石が敷き詰めてあった事が判明。
再び崩れないよう、細かな石で側面を補修。
これで雨樋と、裏山からの雨水排水はスムーズになるはず。
内部は床の補修と徹底的な清掃、障子の張り替えで見事きれいに。
ちょっとした登山小屋風になりました。
で、今回の補修作業のスタッフたち。
8月には1回目の自然体験プログラムを行う予定。
さて、どう使ってもらえるか愉しみですね。