2012年01月25日

みぞれ混じりの地鎮祭

地鎮祭とは。。。

土木工事や建物を建てる時に
神様に工事の無事や安全建物や家の繁栄を祈る儀式
のことを言います。
「じちんさい」と読むほか「とこしづめのまつり」と読むこともあります。


↑これは祭壇のイメージ

建物を建てる土地に神主様をお招きして地鎮祭をとりおこないます。
祭壇にお供え物をし祝詞(のりと)をあげ、お払いをして浄め
施主が初めてその土地に鍬(くわ)や鋤(すき)を入れる儀式です。
お供え物はお酒、お米、塩、水の他に海の幸である昆布などの乾物(鯛をお供えする場合もあります)
山の幸である果物野の幸である野菜などを祭壇に。
右下に見えるのは木で作られた鎌(かま)、鍬(くわ)、鋤(すき)で
儀式の中で使われる道具です。

地鎮祭を始める前に。。。

神様に降りて来ていただく聖域を4本の笹竹と注連縄(しめなわ)で示します。
普通はこのしめ縄で区切られた中に祭壇を設けるのですが
今回は前夜からの雨で足元がぬかるんでいたので
改修予定の母屋の縁側に祭壇を作ってありますね(^^)



今回初めて見た光景なのですが…
まず御神職(ごしんしょく=神主様)が巫女さんにお祓いされてます。
神職様が神事を執り行う前の自らのお清めなのだと思います。

さて、いよいよ地鎮祭が始まります。
◎修跋の儀(しゅばつのぎ)
神職が御祓詞(はらえことば)を唱えながら、ご神前、工事をする土地と参列者の身を
浄めるためのお祓いをします。

◎降神の儀(こうしんのぎ)
文字通り、神様に祭壇に降りて来ていただくお迎えの儀式です。

◎献饌 (けんせん)
お酒の蓋などを開けて神様にお供え物を差し上げます。


◎祝詞奏上(のりとそうじょう)
神職が神様に工事の安全を祈る祝詞(のりと)を奏上します。

あら、お施主は既に退屈?(笑)



◎四方祓いの儀(しほうはらいのぎ)/切麻散米(きりぬささんまい)
切麻(きりぬさ)と呼ばれる和紙を四角く切ったもの
(正式には切った麻や紙と米を混ぜたもの)を神職が撒いて土地を清めます。
東北→東南→西南→西北の順番で敷地の四隅を清めるので
四方祓い(しほうはらい)とも言われています。



◎地鎮の儀(じちんのぎ)/床鎮めの儀(とこしずめのぎ)
祭壇の前には笹などを挿して土地を模した盛り砂を使い儀式を行います。



まずはその土地で初めて草を刈る「刈初(かりぞめ)」
設計者が鎌(かま)で草を刈る動作をして挿してある笹を抜き取ります。
設計者の旦那が所用のために参加できなかったので私が代理出席です。
そしてカメラマンなので。。。↑写真はイメージ借り物です f(~~)

次は初めて土をおこす
「穿初(うがちぞめ)」
建物の施主である息子さんが土を耕す様に砂山に鍬(くわ)を入れます。



鏡などの入った和紙の封筒状の物を埋めて工事の安全祈願をする
「鎮物埋納(しずめものまいのう)」
地主であるお父様が和紙に包まれた鎮物(しずめもの)を砂山に埋めます。



そして最後に鎮物(しずめもの)を埋める様に土をならす
「土均(つちならし)」
施工業者の現場監督が鋤(すき)で砂を均して床鎮めの儀(とこしずめのぎ)完了です。



さてさて、この「鎮物(しずめもの)」は「忌物(いみもの)」とも呼ばれる
地の神様へのお供え物なのですが。。。



実はこれもまたまた↑借り物写真f(~~;)
人型、盾、矛、小刀、長刀子、鏡、水玉(またはお金)の七つを模した物が入っています。
その地方や神社によって中の物や素材は様々なのですが
私が実際に見た鎮物には人型は和紙、鏡やお金は本物が入っていました。

「人型」はいわゆる昔の「人柱」の代わりで、災いの身代わりになると言われています。
「盾、矛」で邪気を防ぎ「小刀、長刀子」の武具や「鏡」は御神宝として
「お金」は穴の開いた硬貨の形の物で、その昔は稲穂だったとも言われています。

◎玉串奉奠(たまぐしほうてん)
榊(さかき)などの常緑樹の小枝に、紙のヌサ(幣)と言われるものを付けた玉串を
神前に捧げ、謹んで供える儀式です。



◎撤饌(てっせん)
神職がお酒の蓋を閉めたりしてお供えものをお下げします。
神様への宴が終了した合図でしょうか。

◎ 昇神の儀(しょうじんのぎ)
神職が神様に帰っていただくための儀式をします。

◎直会の儀(なおらいのぎ)
お供えしてあったお神酒(おみき)をみんなでいただきます。
巫女さんが祭壇から降ろしてそれぞれの杯にお神酒を注いで
無事に地鎮祭が執り行われた事をお祝いして乾杯します。



竹にくくられているのは方位除けのお札です。
工事中、敷地の四方に立てておくと厄払いが出来ると言われています。



こちらは鎮物と清め砂です。
今回は新しく建てる建物が2棟あるのでそれぞれの建物の中心に埋めます。
清め砂は工事の始まる前に撒いて土地を清めます。
お供えしていた塩やお神酒お米を撒く場合もあります。



ここまででおよそ30分くらいですが
早朝はみぞれまじりの天気だったのでかなり寒〜〜い地鎮祭でした。
儀式の名前や作法などは地方や神社によってもいろいろです。
私が今まで参加した事のある地鎮祭は、今回の様な神式がほとんどですが
その他にもお坊さんが執り行う「仏式」山伏(やまぶし)の格好をした修験道(しゅげんどう)
によるもの(山岳信仰)に参加した事があります(^^)/

ちなみに「キリスト教式」もあるそうです。
「土地の神様」という概念が無い宗教なので「起工式」が正しい呼び名かな?
日本式の式次第とは全く別物で賛美歌を歌ったり、お祝いの乾杯はワインだったり!?
。。。らしいですよ。

さて、寒い地鎮祭の後は少しの時間でしたが奥様とキッチンなどの打合せ(というか雑談)
コーヒーを入れていただいて暖まってくると



お疲れさまでした(^^)
【kameko】
  

Posted by kameplan architects一級建築士事務所 at 23:58Comments(0)TrackBack(0)(仮)D Project